ハンドル操作別 事故分析ツール
~ ハンドル操作と衝突部位の相関関係から指導ポイントを探る ~
交通事故対策を考えた場合、ハンドル操作時の衝突部位を見ることで、
▌ハンドル操作 ➤車両特性による安全確認ポイント
▌衝突部位 ➤ドライバーの見落とし
等が分かり、複合して見ることで的を得た指導が可能になります。
ダウロードの分析及び関連ツールは、Excel仕様で、
❶■H操作・事故分析ツール ~分析ツール
❷■H操作・事故分析ツール概要~内容説明・イラスト
の❶❷の二つです。
❶に各車種の画像を配置しますとExcel操作が重くなりますので別けています。
❷の概要に掲載していますイラストは、4種類ありますので、同ツール内のイラスト画像を自社に合う車種交換してください。
交通事故分析ツールとバック事故分析ツールを合体し派生させたものです。(注:マクロは使用していません。)
▶ハンドル操作から衝突部位を見ることができる。
▶バック事故だけではなく登録事故形態での衝突部位もわかる。
▶年代別、経験年別、バックモニター有無別
等で、より詳細な指導ポイントが把握できます。
下記図は、乗用車使用企業と貨物車使用運送企業の一年間に発生した交通事故時のハンドル操作別(直進時・バック時・操作無し時)の衝突件数です。
★衝突箇所➤ ドライバーが危険箇所を見落としたか?判断誤りをした箇所になります。
★ハンドル操作別➤ ハンドル操作別の衝突箇所を見ることで、各操作時の特徴的傾向値から
指導方法を考えるためのものです。
バック時(直進バック、左バック、右バック)を見てみますと、
●直進バック
後部以外の左右の側面衝突箇所はない。
➡行動③切り返して真っ直ぐバック
●左右ハンドルを切ってのバック
内輪差、外輪差及びリアーオバハング等による
衝突箇所や一点集中による失念等が考えられま
す。
▌この図から分かることは、
①停止して駐車スペースの確認がいかに大事
か!(見えなくなる死角部分を事前に見る)
②安全確認してからバックする。
(車は急に止まらない!)
③切り返して真っ直ぐバックする。
(自身の車両感覚は曖昧!)
④停車場所2~3m手前で停止して安全確認
(最後の安全確認、バックモニターにも映ら
ない箇所がある(高所障害物、車止め等))
上記①~④のポイントは、支援チームの原点回帰講習時に座学部分での意識度調査と、()内の赤字部分は実技検証内容になります。
▼検索シート
▌[事故データ]シートの内容
➤ データは、下記図のとおりA列からBF列まであります。
➤ 黄色は、各検索・集計用シートにデータを呼び出している列になります。
➤ 新たにシートを追加することで、独自の集計や分析ができます。
➤ 同ツールで使用している関数は、IF関数 COUNTIF関数 VLOOKUP関数 SUMPRODUCT関数
で、分析・集計で多用している関数は、SUMPRODUCT関数になります。
▼「事故データ」「項目入力」以外は、検索・集計シートで、上記関数で集計しています。
注:シート内の項目が多いので、削除等により自社に適した項目処理をしてください。
2 年代
1▼年代別×衝突物別 & 衝突部位別×年代別(全体・入力年以降)
2▼年代別×衝突物別 & 衝突部位別×年代別(第一当事者・入力年以降)
3▼年代別(検索)× 衝突部位別(第一当事者・入力年以降)
4▼年代別×事故形態別&年代別(検索)(第一当事者・入力年以降)
5▼年代別×衝突物別 & 年代別×衝突部位別(第一当事者・指定年)
6▼年代別×事故形態別 & 衝突部位別(検索)(第一当事者・指定年)
7▼年代別×事故行動別 & 衝突部位別(検索)(第一当事者・入力年以降)
8▼年代別×事故場所別 & 衝突部位別(検索)(第一当事者・入力年以降)
3 経験年数
1▼経験別×衝突物別 & 衝突部位別×経験別(全体・入力年以降)
2▼経験別×衝突物別 & 衝突部位別×経験別(第一当事者・入力年以降)
3▼経験別(検索)× 衝突部位別(第一当事者・入力年以降)
4▼経験別×事故形態別&経験別(検索)(第一当事者・入力年以降)
5▼経験別×衝突物別 & 経験別×衝突部位別(第一当事者・指定年)
▼経験別×事故形態別×(特定項目(BM有無、高所衝突、オーバーハング)
6▼経験別×事故形態別 & 衝突部位別(検索)(第一当事者・指定年)
▼経験別×行動×(特定項目(BM有無、高所衝突、オーバーハング)
7▼経験別×事故行動別 & 衝突部位別(検索)(第一当事者・指定年)
8▼経験別×事故場所別 & 衝突部位別(検索)(第一当事者・指定年)
4 車種別
1▼車種別×衝突物別 & 衝突部位別×車種別(全体・入力年以降)
2▼車種別×衝突物別 & 衝突部位別×車種別(第一当事者・入力年以降)
3▼車種別(検索)× 衝突部位別(第一当事者・入力年以降)
4▼車種別×事故形態別&車種別(検索)(第一当事者・入力年以降)
バックモニター有無
5▼車種別×衝突物別 & 車種別×衝突部位別(第一当事者・指定年)
6▼車種別×事故形態別 & 衝突部位別(検索)(第一当事者・指定年)
5 行動別
1▼事故行動別×衝突部位別(入力年以降)
2▼事故行動別×衝突部位別(指定年度)
3▼事故行動別×事故形態別(入力年以降)
4▼事故行動別×事故形態別(入力年以降)& バックモニター有無
5▼事故行動別×事故形態別(指定年度)& バックモニター有無
6▼事故行動別×場所別(入力年以降)
7▼事故行動別×場所別(指定年度)
8▼事故行動別×車種別(入力年以降)
9▼事故行動別×車種別(指定年)
10▼事故行動別×衝突物別(指定年度)
6 ハンドル操作
1▼ハンドル操作×事故行動別×衝突部位別
(入力年以降)
2▼ハンドル操作別×衝突部位別(入力年以降)
3▼ハンドル操作別×衝突部位別(指定年度)
4▼事故形態別×ハンドル操作別×衝突部位(指定年)
5▼事故行動別×ハンドル操作別×衝突部位(指定年)
6▼場所別×ハンドル操作別×衝突部位(指定年)
7▼場所別×ハンドル操作別×衝突部位(入力年以降)
8▼場所別×ハンドル操作別×衝突部位(入力年以降)
9▼経験年別×事故行動別×衝突部位別(入力年以降)
10▼オバーハング ➡ハンドル操作別×衝突部位別
(入力年以降)
11▼高所衝突 ➡ハンドル操作別×衝突部位別
(入力年以降)
12▼観音扉衝突 ➡ハンドル操作別×衝突部位別
(入力年以降)※ 同項目を内輪差にすることも可能
13▼場所別×バック時ハンドル操作別×BM有無別
×衝突部位別(入力年以降)
14▼場所別×バック時ハンドル操作別×BM有無別
×衝突部位別(指定年)
7 事故場所×事故形態
1▼事故場所別×事故形態別(入力年以降)
2▼事故場所別×事故形態別(第一当事者、入力年以降)
3▼事故場所別×事故形態別(指定年)
4▼事故場所別×車種別(入力年以降)
5▼事故場所別×車種別(指定年)
6▼車種別×事故形態別(入力年以降)
7▼車種別×事故形態別(指定年)
8 事故形態×相手
1▼事故形態別×相手別(入力年以降) ◀左同(図)+相手指定×衝突部位(図)
2▼指定事故形態別(検索)×相手別×衝突部位別×第一当事者(入力年以降)
3▼事故形態別×相手別×第一当事者(指定年) ◀左同(図)+相手指定×衝突部位(図)
4▼指定事故形態別(検索)×相手別(検索)×衝突部位別×第一当事者(指定年)
9 衝突部位×事故形態別
1▼衝突部位と事故形態別発生状況 (入力年以降)
2▼衝突面と事故形態別発生状況 (入力年以降)
3▼第一&第二当事者(検索)×衝突部位×事故形態別発生状況 (入力年以降)
4▼指定年×衝突部位×事故形態別発生状況(第一当事者)
10 内容検索
10▼内容検索
・衝突部位・事故形態
・年代
11▼ 事故回数者
12▼事故者は握表
▌直進時
車体左側を当てる人は、車幅感覚が分かっていないか?障害物を見落とした。と考えられます。
注:前部中央部衝突の大半は、追突事故です。また、事前に障害物を捉えていない。何らかの
小刻みなハンドル操作を行ったことが衝突原因であることが考えられます。
▌左右方向へのハンドル操作時
障害物を見落としたか?内輪差や外輪差・オバーハング等を理解できずハンドル操作したことが窺われます。
特にトラックの左方向前進時の右後部角、右方向前進時の左後部角は、自車のリアーオーバーハングによるはみ出し部分の確認ができていないか?確認していないということになります。
トラックの場合そのことが顕著に表れてきますので、徹底した意識付けが必要です。
▼「ハンドル操作別 事故分析ツール」にはパスワードを設定しています。
❶ダウンロードするには下の必要項目の入力が必須です。
送信ボタンのクリック後にパスワードを表示しますので記録してください。
❷事故データシートにパスワードを設定しています。閲覧はできますが編集や改変ができませんので、パスワードを取得して御社の内容に合うよう項目入力シート等で編集してください。
※ パスワードを記録してください。
「▌ハンドル操作別 事故分析ツール」の事故データシートにパスワードを設定しております。
上の必要項目を入力し送信してください。送信ボタンを押すと、パスワードが表示されますので、記録してください。パスワードが無ければ、編集や改変できません。
「ハンドル操作別 事故分析ツール」ダウンロード用入力項目
▼同分析ツールにはパスワードを設定しています。
❶ダウンロードするには上の必要項目の入力が必須です。
送信ボタンのクリック後にパスワードを表示しますので記録してください。
❷同分析ツールの事故データシートにパスワードを設定しています。
閲覧はできますが編集や改変ができませんので、パスワードを取得し、項目入力シートて御社
の内容に合うように編集してください。
私ども支援チームは、講習依頼された企業・事業所が全体の交通事故対策を考えておられる場合は、提供のあった事故データを基に分析を行い、講習に活用するとともに同分析ツールを提供しています。
では、私どもは分析によって何を把握しようとしているのか?
・・・多発事故の絞り込みと事故原因の究明および指導方法です。
今まで、
▼「交通事故分析ツール」を公開し、事故分析や相談等を受けてきました。
▼そのほとんどの企業は[バック事故対策で悩んでおられる]ことからバック事故に特化し、衝突部位が把握できる「バック事故分析ツール」をバック事故対策用として公開しました。
その分析内容や講習での受講者の反応等から検討した講習方法が[原点回帰講習]です。
▼原点回帰講習は、車を運転する際の基本部分を網羅しておりますが、更に分析を一歩進めて、ハンドル操作と、その衝突部位を見ることで、的を絞った指導ポイントを模索するため作成しました。
※衝突部位➤ ドライバーの見落とし箇所➤ 意識、認識と行動…等と、どう連動するのか…
※ハンドル操作➤ 前進3操作とバック3操作と衝突部位の関係、また業務運転年数等と、どう連動するのか…
皆さんも、同ツールを活用して事故原因の究明と指導方法を模索し検討してみてください。
大阪香里DS 安全運転管理支援チーム