バック事故防止対策
社員のバック事故に対する
意識度・認識度調査
~ バック事故分析で実態把握できたら社員の意識度調査を実施して指導ポイントを把握しましょう ~
バック事故対策用社員の
意識・認識度は握ツール(Excel仕様)
バック事故防止対策を考えた場合、事故分析の次に必要なものは、社有車を運転する社員のバック駐車行動に対する
➤ 意識度及び認識度調査です。(2021.2公開)
質疑内容は
❶ 意識度-安全確認の意味
❷ 意識度-バック駐車行動と、その理由根拠
❸ 認識度-運転車両認識度
の3項目になります。
私どもが原点回帰講習を実施する際、事前の質問内容の一部を紹介します。
この質疑は、検証や見極め実技講習の前に実施すると効果的で、座学やメール等で行え、その結果から社員のバック駐車行動の意識度や車両認識度を把握できるので、その後の指導につなげることができます。
▌バック事故対策用「意識・認識度は握ツール」の特徴
➤上記、3項目の意識・認識度が把握できます。
➤バック事故分析ツールデータを活用します。
➤社員の重点指導ポイントが把握できます。
➤Excel仕様→ データ入力は必要ですが、結果は関数等で省力化を図り、内容の加工・変更
もできます。
●Excel内は、3シート➠ 加工・変更可能
「バック事故対策用「意識・認識度は握ツール」をダウロードしていただいた企業・事業所様は、2024年9月末現在 ≫ 108企業・事業所
貨物運送業(51)、旅客運送業(5)、金融・保険業(1)、医薬品関係(1)、食品・飲料関係(1)、電気・ガス(10)、土木・建設業(1)、サービス業(8)、製造業(6)、その他(24)
❷テレワーク(解説できる) ❸メールで配信・受信(説明不要)
①➤質疑用と解説用をPDFにし、downloadさせるか
又はメールに添付し配信
②➤結果内容のみをメール返信
③➤解説用をdownloadするか、メールに添付配信し、
内容確認するよう指示
Ⅱ入力
ダウンロードしたExcel仕様の「意識度・認識度は握ツール」を使って入力
Ⅲ 結果
同ツールの結果内容を改変し、報告用及び社員共有用及び今後の検討材料
▼ データ入力用シート見本 注:安全確認は採点者の主観的判断になります。
▼ 集計結果シート❶見本
集計結果は、入力内容をほぼ反映するようにしておりますが、コメントや車種に応じた 図の入れ替えが必要です。(A4 2枚)
▼ 集計結果シート❷見本▶グラフ内のコメントや車種に応じた図の入れ替えが必要です。
分かっていそうで分かっていないものです。・・・数値化、グラフ化することで見えてきます。
質疑は、❶ 安全確認の意味 ❷ バック駐車行動と、その理由根拠 ❸ 運転車両認識度 の三点で、その必要理由は、
❶安全確認
辞書では、「危険なところがないか目で見て判断すること」ですが、自動車運転時の究極の目的は、
「交通事故を起こさないための根拠・担保」
が安全確認ということになります。
交通事故報告書に「安全確認をしたが当たりました。」では、安全確認とは言えず、’’ただ見ただけ”ということになります。
❷バック駐車行動と、その理由根拠
➤右のバック駐車時の①②③④地点で、どのような
行動をするか?意識と認識をは握
行動➤正解をア~エの4つから選択させる。
理由根拠➤なぜ?4つの①②③④地点で、バック行動が必要か考えさせる。(根拠・理由が原点回帰の実技講習内容になります。)
▌バック駐車行動と理由・根拠の正解は下記の通りです。~ 理由・根拠が実技の原点回帰講習になります。
バック駐車行動
① 停止して駐車スペースの確認
② 安全確認してからバック
③ 切り返して真っ直ぐバック
④ 二段階停止 最後は2~3m手前で停止
バック駐車行動の理由・根拠
①A 見えなくなる死角を事前に見る。
②B 車は急に止まらない。
③C ・自身の車両感覚は曖昧
・バックは真っ直ぐバックが基本
・左右の衝突リスクを無くす。
④D ・見落としを補う。
・最後の安全確認・損傷の軽減
▼運転時のハンドル操作と衝突部位~ 交通事故原因の85%は、認知ミス・判断ミスです。
下記図は、講習依頼のあった乗用車使用企業と貨物車使用運送企業の一年間に発生した交通事故時のハンドル操作別(直進時・バック時・操作無し時)の衝突件数です。
★衝突箇所➤ ドライバーが危険箇所を見落としたか?判断誤りをした箇所になります。
▼バック行動時のハンドル操作と衝突部位からバック行動4つのポイントを考える。
バック時(直進バック、左バック、右バック)を見てみますと、
●直進バック
後部以外の左右の側面衝突箇所はない。
➡行動③切り返して真っ直ぐバック
●左右ハンドルを切ってのバック
内輪差、外輪差等による衝突箇所や一点集中
による失念等が考えられる。
▌この図から分かることは、
①停止して駐車スペースの確認がいかに大事
か!(見えなくなる死角部分を事前に見る)
②安全確認してからバックする。
(車は急に止まらない!)
③切り返して真っ直ぐバックする。
(自身の車両感覚は曖昧!)
④停車場所2~3m手前で停止して安全確認
(最後の安全確認、バックモニターにも映ら
ない箇所がある(車止め等))
◆ 理由・根拠は、原点回帰実技講習内容の一部になります。
❸ 運転車両認識度
人は、自身の身長等を認識しているように、自分が運転する自動車の寸法も知っておく必要があります。
運転時モノを見る際の判断基準、すなわち自車認識があってこそ、通行できるか?停止して待つか?回避すべきか?の判断ができるのではないでしょうか。
・・・自車認識は、判断基準の基本
しかし現実は、認識していない人が多数存在し、特に車長を短く感じている人が多くいます。
車の長さを短く感じて運転すると、どのような事故に繋がるのでしょうか?
短く感じた運転は、早くハンドルを切りすぎる傾向にあり、それが駐車スペースからの出発時や右左折時また、車庫入れ時の事故要因にもなっています。
▼前進時のハンドル操作別衝突部位
▌直進時
車体左側を当てる人は、車幅感覚が分かっていないか?障害物を見落とした。と考えられます。
注:前部中央部衝突の大半は、追突事故です。
▌左右方向へのハンドル操作時
障害物を見落としたか?内輪差や外輪差・オバーハング等を理解できずハンドル操作したことが窺われます。
特にトラックの左方向前進時の右後部角、右方向前進時の左後部角は、自車のリアーオーバーハングによるはみ出し部分の確認ができていないか?確認していないということになります。
トラックの場合そのことが顕著に表れてきますので、徹底した意識付けが必要です。
社員教育や学習の基本は、「単純、反復、繰り返し」と言われています。
私どもが、実際に実技講習依頼企業と連携して行った調査でも、意識付を理解と実践へと結びつけるためには継続指導が最大の決め手と感じております。
下記事例は、本来すぐに実技講習を行う予定でしたが、コロナ禍で訪問できず、4月事前質疑を実施し、6月講習時前質疑と実技講習、8月最終質疑をした効果測定結果が下記グラフです。
皆さんも、一度の指導で終わらず繰り返し行うことをお勧めします。
▼「意識・認識度は握ツール」にはパスワードを設定しています。
❶ダウンロードするには下の必要項目の入力が必須です。
送信ボタンのクリック後にパスワードを表示しますので記録してください。
❷「意識・認識度は握ツール」の各シートにパスワードを設定しています。閲覧はできますが編集や改変ができませんので、パスワードを取得して御社の内容に合うように編集してください。
※ パスワードを記録してください。
「意識・認識度は握ツール」の各シートにはパスワードを設定しております。
上の必要項目を入力し送信してください。送信ボタンを押すと、パスワードが表示されますので、記録してください。パスワードが無ければ、編集や改変できません。
▼「意識・認識度は握ツール」の
各シート内容
パスワードを記録されましたか?記録されたらダウンロードしてください。