出会い頭事故防止講習

(交差点事故を含む)


 

 

 出会い頭事故を含む交差点事故はなぜ発生するのでしょうか?

 「停まって確認すれば事故は起こらない!」と言うのは簡単ですが、それだけで事故を起こさなくなるでしょうか?

 ポイントは、車を運転する以上、「自分(人間)」「」というものを知っているか?、また理解しているか?が重要なポイントになります。

 この「知っているが、理解していない。」「理解していないから行動できない。」ことに重点を置き、実車および現場体験を通じて理解していただく講習が「出会い頭事故防止講習」です。

 


動画で見る細街路交差点の通行と業務中の出会い頭事故内容

 

 支援チームが行う実技講習は、業務中の事故データ分析と動体観察に基づいて組み立てております。

 

 右の動画は、下記写真の細街路交差点を通行する車両を歩行者の立場から見たものです。

 動画を見たのち発生報告書の内容をお読みください。


支援チームから

 動画を見てお分かりのように、交通事故の相手方が車や人の場合、どちらかのドライバーや歩行者等が回避行動をとっていれば交通事故は発生しません。

 ドライバーは、このような運転経験からくる安全に対する自信、「確認しているから大丈夫」という過信が下記報告書の交通事故に繋がっているのではないでしょうか。

某企業の出会い頭事故発生報告書の内容

≫信号の無い交差点を直進する際に一旦停止して徐行していたところに相手車両が当車の左側に衝突してきた。

≫交差点で飛び出してきた自転車と接触した。相手自転車が転倒したので救急車手配をしている内に「すいません」と言い残し相手は居なくなってしまいました。

≫信号のない交差点を直進する際に一旦停止をし、右方向から直進していた車両の通過を確認ししたがもう一台直進し衝突。

≫交差点で一旦停止後、左からの一方通行だったので左に気を取られていて右からのバイクに気付かずぶつかってから気付いた。

≫信号のない交差点で、左方向から走ってきた自転車と接触し運転者が転倒。

≫十字路にて東から西に向って走ってきた自転車が当車の側面に衝突した十字路横の歩道橋も死角になり双方、気付かなかった。

≫商店街を横断しようとする際に、脇見しており、右側からの自転車に気付かず衝突した。

≫信号の無い交差点にて直進する際に一旦停止をせずに徐行で進入したところ右側から直進車両に衝突した。

≫交差点を通過しようとしたところ右側から直進してきた車両と前方不注意のため衝突した。

≫車一台が通れる道を直進中に前方交差点左からの直進車に衝突してしまった。(交差点出会い頭の事故です。)

「出会い頭事故」は人身事故率が高い。

 



 右図を見てください、業務中に発生した出会い頭・右左折事故を含む交差点事故は、71件で全体の15%の発生となっています。

 しかし、出会い頭事故だけを見ると、全事故の7%しか発生していませんが、人身事故率は、

○ 全体の人身事故発生率は、 11%

○ 交差点事故全体では、人身事故率 35%  

○ 出会い頭事故だけでは、 人身事故率 41%

と、事故形態別では出会い頭事故が最も高い人身事故率となっています。

業務中の交通事故形態(3社1,000人)


人身事故

発生状況

 
件数

人身

(内数)

人身

事故率

476 54 11%
 出会い頭 32 13  41%
 左折時 24 2 8%
 右折時 15 4 27%
 追突 97 27 28%
 バック 169 3 2%
 その他 139 5 4%

止まれない人は人身事故率が高い。

 


 ≫ 出会い頭事故の運転者の原因と人身事故率

 

 右表を見てください、

  信号無視や一時不停止など停止できない人は、人身事故率75%と高発生率となっています。


 このことは、「バック事故講習の必要性」で説明しました「違反者講習受講者の運転観察結果」からもうかがえることで、停まることができない人は 安全確認が出来ていない

のです。

出会い頭事故 

運転者側の原因と人身事故率(n=32)

運転者

の原因

件数

人身

(内数)

人身

事故率

信号無視

一時不停止

8 6 75%
安全不確認 24 7 29%

【参考動画】

 右の画像をクリックすると、「ニュージーランド政府が作成した交通事故防止CM(出会い頭事故)」の動画が見れます。

 参考にしてください。

 ~衝撃的な結果が起こる前に指導を!~


■ポイント 

 交通事故は、本人または相手方(車や人)の回避行動で交通事故を防ぐことができますが、いつも相手方が回避行動をとってくれる(だろう運転)とは限らないのです。そのためには自分自身が交通事故に遭わないための安全確認と行動が求められます。

右のYouTube動画は、一時停止無視をした原付と大型トラックとの出会い頭事故です。

 

そこには、一時停止無視をした原付が道路幅の錯覚(自分の道路の方が広い)に陥って一時停止を無視をしたかもしれません。…


一時不停止、信号無視違反経験が多いほど

翌年の交通事故に遭う率も高くなります。

 

 

 自動車安全運転センターがおこなった平成20 年度調査研究報告書「安全運転に必要な技能等に関する調査研究(Ⅲ)」を見ますと、⇒右グラフ(クリックで拡大します。)

○ 信号無視や一時不停止回数が多いほど、翌年の交通事故に遭う率も高くなる。

○ 2回以上の人は、0回の人の3~5倍事故に遭う率が高い。

 

 また、同報告書は

≫ 信号無視違反回数の多い者は「追突事故」の当事者率が高く、違反回数との間に強い関連性が見られる。

 

≫ 一時停止違反回数の多い者は「追突事故」「出会い頭事故

  の当事者率が高くなり、強い関連性が見られる。


と分析しています。

このことからも、日頃から交通違反も含め「停まる」「確認する」「無理をしない」ことを理解させたうえでの指導が必要になります。



出会い頭事故(交差点事故)防止講習の内容

 

出会い頭事故防止講習は、

● 自動車というものを再認識していただくため、まず原点回帰講習を実施します。

 内容は、

     受講者自身と日頃運転する車の認識≫ 死角≫ 車両感覚(前後左右)≫ 低速時の停止距離(前後)≫ 内輪差、外輪差

等を知っていただくことで「停まる。確認する。やり直す。」 必要性を理解していただきます。

 下記の動画状況の指導の前に ・・・・・・➡

 ▼一時停止標識のない細街路交差点

  この通行方法でよいでしょうか?

 動画のような場所の通行について、道路交通法(42条)は徐行すべき場所と規定し、また、徐行とはおおむね1メートル以内で止まれるような速度のことをいい、時速10km以下だとされています。(動画の車両の速度は5km/h)

 

≫ドライバーは、徐行速度でカーブミラーで安全確認をしながら、目視で左右を確認できる位置まで交差点に進入してしまうきらいがあり、その根底には5km/h前後はすぐ止まれるという意識があります。

 しかし、左右を通行する歩行者、自転車、車から見ればどうでしょうか?また、このような状態で出会い頭事故となった場合どうでしょうか? 

原点回帰講習の「車は急に止まらない!」等を体験していただきます。

(下記動画は「原点回帰講習」ページ内動画と同じです。 ) 

 20歳代 反応時間(指操作) 0.61秒 

≫ 時速6km/h  計算上の停止距離 1.22m

  (空走距離 1.02m + 制動距離 0.2m) 

◆ 体験講習(上記動画) 時速6km/h での停止距離は、

 ≫ 踏み替え時➡  1.10m

 ≫ 構え   時➡  0.85m 

※ 車は急に止まらない。ことを体感

また、 路上指導では、

 ・道路幅員の錯覚

 ・カーブミラーの盲点を体感

していれば左上の動画のような細街路交差点での通行方法は変わるのではないでしょうか。



▶指導用参考ツール

原点回帰講習用

「反応時間測定&停止距離計算」ツールは、「車は急に止まらない」ことを意識してもらうための指導・教養ツールです。

特徴として、反応時間測定と停止距離計算が一画面で測定と計算ができます。(30.4公開)



  路上講習は、

○ 訪問指導を中心受講者が日頃走っている道路での実技講習

※ 香里自動車教習所での講習も実施しております。

○ 受講者の交通事故データ、性質に添った講習プログラム

○ 講習車はドライブレコーダーと車間距離計を搭載した車両を使用し、 ドライブレコーダーの映像データを活用した指導です。

 

訪問指導を中心に実技講習を実施します。

 

     受講者の人が日頃走っている道路での実技講習を中心に実施しますので、慣れでの見落とし箇や危険個所が再認識できます。

 大阪香里自動車教習所に来所しての講習も可能です。

 

▼講習依頼企業の施設等を利用したカーブミラー死角体験

▼日頃走行する道路を再認識していただきます。


▼出会い頭事故の発生要因となる指導が中心




▼講習では、出会い頭事故の要因となる

 ➡標識の見落とし ➡思い込み ➡認知ミス を現場で、

 その要因となる

道路幅の錯覚」「カーブミラーの錯覚と死角

の体験と、原点回帰講習で体験した「車は急に止まらない」ことを基準に、二段階停止の必要性と安全確認、また、運転だけではなく、歩行者、自転車の立場からの体感もしていただきます。





▼事故現場での講習

「道路幅の錯覚」体験

交通事故の過失割合等を含めて指導します。


▼受講者の方の性質に合わせた実技講習ノートを使用します。




  講習には、受講者の性質に合わせて講習ノートを作成して使用し、実技講習中に指導員が指導したこと、自らが気づいたこと等を記載してもらいます。


講習結果のご報告

 

●講習結果のご報告

 受講者の方が作成された「講習ノート」 ・「走行測定データ」 ・「運転チェック評価表」のコピーを訪問してお渡しするか送付いたします。

▼実技講習結果表

評価表の添付資料

講習ノートの写し


■ 講習後のサポート

 

● 実技講習を受講された方には、

   1年間の意識づけサポート】【再発サポート を付けることもできます。

   詳しくは、≫ 講習後のサポート≫意識づけ支援をご覧ください。


【意識づけサポート】

 講習後1年間( 8回 )eラーニングISYSを利用して 

 ○ 課題・問答式(5回) ○ Webテスト 2~9択(3回)

  ~ 課題 ・問答式は 1回 5問 の記述式  

 お手元のパソコンやスマートホンから入力していただきます。

 

【再発サポート】

 講習内容と同じ交通事故(物損も含む)を起こされた場合は、2時限の特別実技講習(無償)を行います。

注:再発サポートは、集合実技講習を除く、受講時間3時限以上、「的を絞った講習」に限ります。

 上記以外の事故を起こされた場合は、講習料金の半額で実技講習をさせていただきます。 


● 管理者の方へのサポート

  社内での管理方法や指導方法を支援します。

 

  「管理者支援ページ」をご覧ください。



原点回帰講習等に関するお問合せは、

   大阪香里自動車教習所 安全運転管理支援チーム

   電話 072-831-0668 大阪府寝屋川市木屋町13-5

 まで、ご連絡ください。