管理者・指導者向け 原点回帰講習
~ 管理者自ら行う指導用 原点回帰講習 ~
原点回帰講習は、運転というものを基本に戻って考え直す実技講習です。
ほとんどのドライバーは、この基本を理解せず曖昧なまま運転しているのが現状で、その曖昧さがバック事故等の発生要因にもなっています。
(参考※「知識のドーナツ化現象」に陥らないために)
この原点回帰講習は、企業・事業所内でできることから管理者また指導者が自ら実施したいという要望にお応えして、「管理者・指導者向け原点回帰講習」を設けました。
▌感想内容、投稿・取材内容等は要望等を含めて自由に記載してください。その内容は今後の指導また皆様方への提供資料に結びつけたいと思っております。
なお、ご希望があれば感想等を提供していただいた企業様の業務内容等の紹介も致します。
内容は、原点回帰講習の指導ポイントを自ら体験していただく座学と実技を組み合わせた講習で、不明点や疑問点などはその都度解消しながら進めます。
▋ 講習時間は、4時間程度が必要です。
▋ 複数の管理者にも対応いたします。
▋ 講習には、下記の指導用講習ノートお渡ししての実施となります。
▌乗用車版の「交通事故防止指導マニュアル」が、企業開発センターから販売されました。
~バック事故防止指導に効果的です。~
▌貨物車版 「バック事故防止実技講習ノート」が2023年1月シンク出版から販売開始されます。
受講管理者・指導者の声
受講された管理者の方の感想等を掲載しています。(会社名クリック)
▋ 管理者・ドライバー受講感想
( Y社 運送業 350人 3h 大型車)
>>>> 高所死角 ➤ 死角は、下だけではなく上にもあります。バックモニター死角体験 ★ 高所障害物死角は、2019年4月から実施しています。
▋管理職・支店長受講所感 クリックで拡大
( T社 運送業 支社管内支店長対象 4t車)
2019.9 上段 九州支社 下段 西日本支社
▋管理職・支店長受講所感 クリックで拡大
( TH社 運送業 支店長対象 4t車)
2019.8 関東(横浜) 同10 関西(大阪)
▌管理者・指導者向け原点回帰講習指導マニュアル
▼ 交通事故防止指導マニュアル ~ 基本を考える原点回帰講習 ~
乗用車版は「指導用講習ノート」を冊子として企業開発センターより2022.10.1販売開始
▼ バック事故防止実技講習ノート ~ トラック運転の基本を見直す原点回帰講習 ~
▌▌貨物車版は、2023年1月にシンク出版より発売を開始します。
9日は非常にお世話になり、大変ありがとうございます。
貴重な経験ができたことに感謝いたします。
「原点回帰講習」は交通事故防止へ役立つ講習と実感しています。
以下、感想・要望を記載させていただきます。
1.講習全体の感想、追加要望等
交通事故も労働災害も原点は同じ位置づけと考えています。
『安全確認』の意味がまさしくそのもので、災害発生の原因は、安全確認を“~したつもり”、“~したふり” 要するに、危険を深く考えていないことにあります。
交通事故、労働災害の情報は、弊社グループでも歯止めがかからないほど多数の事例を配信していますが、ほとんどの人は“他人ごと”に捉えています。(弊職業務上の実感想です)
よって今回の講習経験において、人の生活上一番身近で職種別に位置付けない全員共通の『交通事故防止』をテーマにした教育は、いろいろな角度からの視点で理解しやすいと思います。
ヒューマンエラーの発生は、“思い込み”、“油断”からと考えます。
それを補う方法は、安全ルール(交通ルール)をしっかり守り、安全確認を意識して行うことを改めて学び、社内で水平展開する意気込みです。
※ 自分の思い込みと比較し、実際は大きな誤差があることです。
特に死角の認識不足や物(ミラー等)に頼り過ぎること。
要望としては、今回の講習資料を有意義に活用するため、改めてパワーポイントで作成、分かりやすく指導する方法が必要と考えています。
弊職は、事前に実技講習ノート等資料を拝見しており、多少事前情報を得ていたことと教育をする立場であることの意識があったため有効な講習でした。
しかし、実際に講習を受講する側としては、唐突的なイメージを受けると思います。
なぜこの講習を受講する必要があるのか?からのスタートとなります。
講習発足の企画書作成が、現在弊職の課題となっています。
その他要望(弊社の課題)
・実技講習の環境作り ・各測定機器、指標の準備
・教育スタッフ(数名)
2.当講習受講において、小生の社名・氏名を掲載いただいた方がより、弊社で『交通事故防止』講習開催の後押しになると思います。
乗務員教育と事故の関係性
約3年前、同社の交通事故防止の課題は「バック事故」でした。バック事故といぅのは、自らの運転技術が未熟なために起こる亊故であり、相手があって発生するものではありません。
当時、管理者であった西氏はバックカメラを搭載することが亊故対策になると考え、全車にバックカメラを搭載しました。
ところが、その期待とは裏腹にバック事故は減少しませんでした。
バックカメラを過信するあまり、安全確認が疎かになつてしまったためです。
この結果に悩んだ西氏はイン夕ーネットを調べ、「香里自動軍教習所」に辿り着きました。そこには、安全運転管理支援チームという管理者を支援するサービスがあり、安全運転について勉強する機会を得ました。
同社の乗務員に香里自動車教習所の「原点回帰講習」を受講させたところ、普段運転する車両の長さ、幅、高さを正確に即答できる人はほとんど存在しませんでした。また、構内を使った実地訓練では、多くの乗務員が自らの車両感覚の曖昧さを実感し、安全確認の重要性を再認識することができ、安全運転に対する意識が変わりました。
同社の社有車は、デジタル夕コグラフやドライブレコーダーを搭載していますが、そうした機器に頼り切った安全確認では、危険を見落とすことが理解できたためです。
その結果、今年はバック事故は1件も発生していません。
評価制度で意欲を高め安全運転意識の変革を促す
毎月、乗務員には安全運転について自己評価をしてもらい、上司と面談する機会を設けています。評価表は、もともと乗務貝と配車係のツールとしていた書類をベースにして作成しました。
評価項目としては、
・運転マナーは良かったか
・勤怠(遅刻や欠勤がなかったか)
・整理整頓はできていたか
・運行上のルール(輪留めはできていたか等)
・デジタル夕コグラフの評値(A.B.Cランク3段階評価)
・誤配送はなかったか
・優良運転者であるか
かなどが挙げられます。
自己評価から書いてもらうことには意味があり、他人からあれこれ指摘されるより、本人が意識を持って改善に取り組むことで、達成感を得ることができるためです。
安全会議などでも同じことが当てはまりますが、管理者から対策を指示するよりも、小集団を作つて乗務貝たちに考えさせることで目標が明確になり、意識づけになります。
例えば、信号待ちで停止する際に前車との車間距離を3m空けよう、と指示するのではなく、どれくらい空ければ威圧感がないか、といった検証を含めて乗務員たちに考えさせ、ルール化させることが重要です。
この評価制度以外にも、無事故・無違反表彰を受けた乗務員には手当が付与されたり、外部のセミナー等への参加や大型免許取得制度を利用してスキルアップしたいと行動する従業貝を全力で支援しています。
企業紹介
会社概要
大阪市港区海岸通1丁目5番29号
従業員数 152人
車両台数 103台
事業概要
「ユニットロード配送」
近畿一円を拠点として、スーパーなどへの食品輸送
また食品輸送環境向上にむけて徹底したサポートによるサービスを提供
▼ 死角体験感想
講習目的➤ 見えなくなる死角を事前に見る。
1 左死角の認識が大きく違っていた。普段いかにミラーに頼っていたかわかった。
2 予測と実測の差があり実車を用いた体験ができた。
3 自分の思っていた感覚より広い範囲に死角があることが分かった。
4 右の死角は思ったどおりであったが、左の死角は思った以上にあった。
5 左側の死角は思った以上に広い。アンダーミラーの調整により死角が違う。死角をなくす行動は、前進している時に把握する。また身体を動かす。
6 自分がイメージしていた長さを越える。幅の死角が存在することを知った。特に左側の死角の幅の広さを!
7 自分の感覚と実測数値に大きな差はなかったものの部分的に違いもあった。
8 車両の大きさにより死角が大きくなり、また高さが高ければ大きく(長く)なることの再認識した。
9 安全窓、アンダーミラーの活用大切。 予測距離と実測の差を自覚 視認・死角距離は思っている以上に広い。
10 自分が思っていたより広い死角が存在している事を再認識できた。
11 (見学感想)つい先日、前方のステンレスポールを見落とし接触する事故があった。発進前のアンダーミラー確認の重要性を理解していただいていれば防げた事故であった。確認の手順・意味の重要性を再確認した。また、死角は事前に確認できるので、事前の情報収集により死角を制御できるのだと認識した。
▼ 車両感覚体験(左側端感覚、ミラーを使っての後退)感想
講習目的➤ 自身の車両感覚は曖昧と認める。
1 認識している車両感覚との誤差が大きかった。
2 しばらく乗っていなかったので感覚の衰えがあり、改めて実感しました。
3 曖昧な感覚で運転していた事に気づいた。
4 実際にミラーを見ずに運転すると思っていたよりもうまく運転ができないことに気づいた。
(左側端感覚)
5 ミラーのみのバックでは距離感があわない。必ず目視すること。
6 普段、乗用車しか乗っていないのでこの感覚で4tに乗ると運転席から目視・ミラーで見る風景がまったく異次元のものに見えた。感じた。
7 ミラーの見え方による違いが思いのほか大きく感じた。
8 ミラーでの確認は非常に危険で、自分なりの感覚との差は大きく、目視での確認の重要性を得た。
9 左右ミラーのみの後退は危険 最初に違和感を感じた時点で停止が大事。
10 ミラー、目標物が無い状態では難しいこと、身についていると思い違いをしていた。(左側端感覚)
11 (見学感想)自身(トラックドライバー)の車両感覚とその周りの一般ドライバーで感じ方
が全然違うということが明白であった。他者の視点・感覚を知ることの重要性がわかった。
▼ 停止距離体験(発進時の急制動&停車時の車間距離)感想
講習目的➤ 車は急に止まらない。& 日頃の車間距離⇒前車(他者)立場から見ると?
1 実際に検証する内容について理解が深まり説得力があった。
2 三大要素(認知・判断・操作)の中に絡めた事前の準備、漫然のだろうから かもしれないの心構え
3 車は急に止まれないことを実感した(速度が遅くても)
4 自分が停止したときは、こんなもんかと思ったが、実意に乗用車に乗ってみると、すごく威圧感があった。今度はもう少し車間距離を空ける。(前車との車間距離)
5 踏み替えから構えにもっていく!! 踏み替え時の時間差で距離が変わる。停止前にはブレーキに足を乗せ(ブレーキランプがつく程度)踏む。
6 空走距離を自車を用いて測ることにより新鮮味をもって知り得ることが出来た。
7 第三者的に見ているときと自分でやるときとでは時間や距離の違いを感じた。
8 反応は歳により違い、すぐに止まれないことを認識した。
9 踏み替えと構え運転ではタイムラグが生じる。後退時も同様、わずかな差をなくす事で事故を防ぐ。
10 空走距離の違いを体感でき実感がわいた。
11 (見学感想)本日の研修では低速での講習であったか、高・中速の場合の深刻さは容易に 想像できた
▼ バック駐車体験(4つのポイントの実践)感想
講習目的➤ 死角、車両感覚、停止距離(反応時間)の存在を意識したバック駐車行動
1 重要なポイント(4つ)を反復指導することで習慣につなげられる内容であった。全般的に各項目のみで日頃の研修に取り入れようと思った。
2 真っ直ぐ後退する手法以外もあり、場面により別の手法を絡めた技量を身に付けた。
3 自分の目で確認する事が大事であること再確認 ミラーやバックアイだけに頼らない。
一旦下車確認の重要性
4 停止して確認すること。車を真っ直ぐにして後退する。そして後退の途中で一旦停止する。
時間をかけて確認することが大事である。
5 後退前に一時停止、その時に障害物確認 止まっての確認 無理をしない できないは、場合はやり直すこと。ながら作業はしない。
6 車両の回しから見ると、車両の位置を把握できる。運転席からミラー・目視で見て実測する(感じる)難しさを知ることができた。ポイントを押さえる必要性あり。
7 バック動作に急ぎの心境が生まれたため、確実にポイントポイントで確実に行うようにしたい。
8 駐車する位置(場所)の確認の重要性 真っ直ぐバックする。一旦手前で止まり、再度の確認、ポイントでの再確認が得られた。
9 極小スペースでの後退操作はポイントが大事 (停止-駐車場所の確認、直進後退、途中停止)前輪操舵であることを知り真っ直ぐバックが効果的
10 目標を設定すること、感覚に左右されない駐車方法で、安全確認に集中する事で後突事故を防ぐ事が学べた。
11 (見学感想)後退進行しながらの確認がいかに危険であるか(停止距離の考え方を含め)認識した。
バックカメラは停止して視る!