ISYS用 課題・解説内容 3
管理者の方へ
課題・解説等をコピーしてお使いください。
設問は、受講者がwebで検索することを想定して作成しておりますので、実施前に「web検索OK」と伝えていただいた方がいいと思います。また、公開されているweb上のツール等も利用しております。
今後の予定としまして順次事故形態に対応した課題・解説を追加します。また違反等に関する課題も追加していく予定です。
なお、法律関係は改正等があります。事故形態解答欄の日付時点で確認しておりますが、それ以降に改正になった場合訂正ができてないこともありますので課題提出時に確認をお願いします。
課題項目
バック事故
課題項目
課題概要
設問数
課題内容
設問番号 |
課題・解説内容 |
駐車場や施設内でのバック事故は、「止(停)まる。 確認する。 やり直す。」ことが出来ていないことが主な原因になっています。 相手がある交通事故の場合、どちらかの人やドライバーが回避行動をとれば、防げる交通事故も多いのですが、バック事故に多い駐車車両や工作物への衝突事故の場合は、駐車車両・工作物には意識がないので回避してくれません。 すなわち ≫ 回避できるのは、ドライバーのみ。 ≫ 原因は全てドライバーにある。 ということを主眼に、事故を起こさないためのポイントを設問にしております。 |
① |
当社でのバック事故は、交通事故全発生件数の40%を占めています。 また、バック事故の70%は駐車場、構内での発生となっています。 この内容を見て、どのようにすればバック事故を減らすことができるか? あなたの意見を言ってください。
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① 解説 |
支援チームが実技講習や事故分析等で対応する企業のバック事故は、30%~50%を占めています。 自社のバック事故実態を示して防止策を考えさせるのも一つです。 社員の回答は、たぶん「安全確認をする」との回答が多いと思いますので、以後「バックでの車庫入れ」と「バックでの車庫出」についての設問で進めます。
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② |
バック事故を防止するためには「安全確認」が一番の要素ですが、あなたが車を運転する際、「安全確認」について前進とバック時では何が違うか? あなたの感じている・考えていることを言ってください。
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②解説 |
前進とバックでは死角の範囲が大きく違います。 右の前後の画像のとおり見える範囲が大きく違います。
※死角と答えなかった人は、再質問してください。
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②解説画像
③ |
右図のように車には死角があります。 この見えない死角部分を確認するためには、どうすれば確認することができますか? あなたが駐車スペースに駐車することを想定して答えてください。
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③設問イラスト
③ 解説 |
「見えなくなる死角部分を事前に見る。」ことです。 駐車スペース内での車の誘導中では死角が多くなり障害物は見えなくなります。 しかし、駐車する前に事前に停止して確認し、危険物等を認識して車を誘導すれば事故は減少できます。 また、バック事故時の衝突部位は、車の後部が約50%を占めています。 (業務中事故 122件を分析) データが語るように、自分がバックしようとする場所の確認できていないことがバック事故原因の一つです。
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③解説イラスト
④ |
あなたは、右写真の駐車スペース【ア】に駐車しようとしています。 あなたが運転する車は5ナンバー (小型車、2000cc以下、車長4.7m、車幅1.70m)です。 このスペースに駐車できるか? 何で判断しますか? また、あなたが業務で運転している車の寸法(車長、車幅)を車検証で確認し記入してください。
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④設問画像
④解説 |
隣に駐車している車は、トヨタのプリウスです。 この車の全長は約4.5m 車幅は約1.75mですので駐車することが可能です。
この設問は、自車の寸法の把握と駐車スペースの他車を利用した判断基準を目的としています。
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⑤ |
写真の白い車は、駐車スペース先端からスペースを空けて駐車しています。 この駐車状態を見て、あなたはどのように思いますか意見を言ってください。
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⑤設問画像
⑤ 解説 |
白い車は、駐車止めが有ると思ってバックしたことが窺えます。 日ごろ、駐車止めに当てて(ぶつけて)停める人が犯しやすい情景で、スペース確認をせずにバックし駐車車両等に衝突しています。 右の分析内容のとおり約30%は車への衝突となっています。 これは、設問③と連動し、障害物やスペース以外に駐車止めの有無の確認も必要ということです。
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⑤解説イラスト
⑥ |
右図の②の左側の駐車スペースに駐車しようとしています。 図の①②での運転行動について説明してください。
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⑥ 解説 |
「見えなくなる死角を事前に見る」行為の停止です。
①駐車場全体を見渡せる所で停止し、入れる場所を確認する。 スペースが多くあれば、どの場所に駐車するか? また、出る際、一番出やすい駐車スペース等の確認の為の停止です。
②駐車スペース横で停止し、駐車スペースの障害物等を確認する。 この②場所での停止と安全確認が、バック事故を起こさないための一番のキーポイントです。
①②とも「停止」が入っていない場合は、再提出させてください。 確実な安全確認は、停止しての安全確認が一番で、動きながらの安全確認は見落としに繋がります。
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⑥設問画像
⑥解説画像
⑦ |
バック時の速度は、人の歩く速度ぐらいでバックしましょうと言われています。 この人の歩く速度は5km/h前後ですが、 ㋐ 5km/h ㋑ 4km/h ㋒ 3km/h ㋓ 2km/h での停止距離は?cmでしょうか? 回答は、㋐~㋓の速度に対して、 空走距離○○cm+制動距離○○cm=停止距離○○cm と回答してください。
停止距離の計算ツールは、 ■ 車の数学(22):車の停止距離の計算(JavaScript版) http://k-ichikawa.blog.enjoy.jp/etc/HP/js/CarStop/cst.html なお、反応(空走)時間は、一般人の0.75秒 、摩擦係数は0.7(乾燥路面(タイヤ普通))で計算してください。
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⑦設問画像
⑦解説 |
■車の数学(22):車の停止距離の計算(JavaScript版) で計算しますと、 反応(空走)時間は、一般人の0.75秒 、摩擦係数は0.7(乾燥路面(タイヤ普通)) 速度 空走距離+制動〃=停止距離 5km-~ 1.04 + 0.14 = 1.18m 4km-~ 0.83 + 0.09 = 0.92m 3km-~ 0.63 + 0.05 = 0.68m 2km-~ 0.42 + 0.02 = 0.44m となります。 「バックは低速でスグ止まる。」との考えを持っていると、最低でも40cm~1mの停止距離が発生しますので、「認識していない」「見誤り」等で気が付いてブレーキを掛けても衝突してしまいます。 そして、停止距離のほとんどが空走(反応)距離が占めており、この空走距離は人が運転する以上発生します。 この空走距離を認識していない。➡安全確認を省略する。曖昧な安全確認➡衝突等のバック事故に繋がっていますので「車は急に止まらない。」ことを指導する必要があります。
下記のツールは、支援チームが制作し講習で使用している「反応時間測定&停止距離計算」ツールですので、自由に使用してください。 |
➤右の【反応時間測定&停止距離計算を使う】ボタンをクリックすると測定・計算ができます。
▼または、
右のQRコ一ドをスマ一卜フオンで読み取る
❶画面下方にある「スタート」を押す
❷信号機に表示される色と同じ色のコントロ一ラ-をタップする(押す)
※表示されてから「1.5秒間何もしない」「間違った」場合はエラ一としてカウントされます。
❷の動作を10回繰り返した後、結果を確認する
※摩擦係数や自動車速度は変更できるため、色々と試すことができます。
QRコードの画像をコピーして資料に貼り付けてスマホで読み取れば体験できます。
⑧ |
▼その他のツール 空走距離=空走時間=反応時間ですが、あなたの反応(反射)時間はどれくらいか? 他のツールでは、下記のサイトで平均反応時間を調査し、あなたの反応時間で ① 5km/h ② 4km/h ③ 3km/h ④ 2km/hの空走距離、制動距離及び停止距離 を❶❷で調査し報告してください。
❶反応時間ツール➡ 「信号反応テスト」で検索か http://fukuno.jig.jp/app/signaltest/ PC、スマホに対応していますので、アクセスして平均反応時間を回答してください。 また、スマホの場合、他の無料アプリを利用してもかまいません。ただし反応時間がわかるアプリを利用してください。 例・・・ iPhoneの場合 Reaction Speed Trainer ❷停止距離等測定ツール➡ ■ 車の数学(22):車の停止距離の計算(JavaScript版) http://k-ichikawa.blog.enjoy.jp/etc/HP/js/CarStop/cst.html
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⑧解説 |
この設問は、⑦から派生させ「自身の反応時間と停止距離の関係」を理解させるものです。 低速であっても停止距離は発生します。そのためには事前の障害物等の安全確認が必要で、安全確認を確実なものにするためには、停止しての安全確認が一番です。 この設問を通じて車庫入れ時の速度と安全確認の必要性を理解してもらうための設問です。
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⑨ |
あなたが運転する車(5ナンバーの小型車、1800cc、車長4.7m、 車幅1.70m)は、右写真の白い車の隣の駐車スペースに駐車しようとしています。 駐車スペースには車止めが無く、後方には写真の通り駐車車両があります。 このスペースに駐車する場合、あなたは何を基準に駐車しますか?
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⑨設問画像
⑨解説 |
駐車できると判断した場合は、後ろ一杯までつける必要はなく、右の写真のとおり車両先端部分を駐車枠先端部分に合わせて駐車するよう指導してください。 日ごろの習慣で車止めがあると錯覚しバックして事故になっています。
会社駐車場での駐車方法等を観察し指導するのも意識づけのひとつです。
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⑨解説画像
⑩以降はバックで出の設問です。
⑩ |
図のように駐車スペースへのバックでの入りと、駐車スペースからのバックでの出がありますが、 ≫あなたはどちらが難しいと思いますか? ≫その理由を答えてください。
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⑩設問画像
⑩解説 |
○バック出の方が難しい。▶前輪でしか向きが変わらないからです。 ハンドルを切って向きが変わるのは前輪のみで後輪で向きが変わらないからです。 ▼下記図㋐の扇子をイメージするとよいでしょう。 左に向きを変える場合、左後輪を軸に左に、右に向きを変える場合、右後輪を軸に右にということになります。 ▼バックの出はハンドルの切れ角が狭い。 バックの出が難しくなるのは、図㋑のⒷよりもバック出(Ⓐ)ではハンドルの切れ角が狭くなるからです。バックでの入りは、図㋒切角が広いのでバックでの出よりも入れやすくなります。 また、駐車スペースから出る際、 ≫バック出で、前進時のハンドルの切れ角までするためには駐車スペースがら出る必要があります。 ≫前進で出る際は、少し前に出ればハンドルの切れ角は広がります。 ◆【支援チーム】 車庫入れは、バック入れを基本に指導してください。
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図㋐
図㋑
図㋒
⑪ |
バックで出る際の安全確認についての設問です。 あなたは駐車スペースからバックで出ようとしています。どのような安全確認をしますか? また、出る際どのような安全運転行動をしますか?
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⑪解説 |
図㋐ 車に乗り込む前に、自車の周囲のスペース、障害物を確認する。 ~ バックでの出は、駐車後、用事を済ませてから出ることが多いので、隣接車両等の障害物や駐車場内の状況を確認してから車に乗り込むよう指導してください。
図㋑ ハンドルを切らず、少しバック②の地点で停止…他の車両にバックで出ることを知らせ周囲を確認したのち③までバック。
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⑩設問画像 ㋐
㋑
⑫ |
⑩設問画像㋑のバック出❸地点で何に注意が必要ですか? |
⑫解説 |
注意点 車路幅が大きくかかわってきます。㋑の図 では、車路幅は車1台分(4~5m)しかありません。この場合は非常に難しくなります。 ①後方駐車車両との接触やハンドルを左右に切った際、自社前部左右角と②左右に駐車している車との接触等が考えられます。 もし、右方に出るならば、再度、自車をスペース左側に寄せる事を考える必要があります。そうすればハンドルを左側に切ってバックした際、右側に少しでも大きく振れるようにするためです。 |
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解説 |