企業・業種別の交通事故・違反発生比較
~ 自社との比較資料 ~
Q 他企業や同業種の交通事故や違反の発生状況を知りたい。
a 自社の交通事故や違反の発生状況と他社・同業種との比較用資料ですが、要望に沿えるかどうかわかりませんが、下記の①~④のwebサイト資料及び、同業種比較資料を下記に紹介しておりますので活用してください。
■ 下記機関・団体等のWebサイト資料①~⑤の違い
≫ ②④⑤は、警察庁に登録されてある交通事故(人身事故)と交通違反が基礎データとなっており、壁に擦った等の事故は含まれていません。
≫ ①は、アンケートによる回答なので壁に擦った等の事故が含まれているかどうかは不明です。
≫ ③は、契約台数別の事故率となっています。
≫ ①②④は、運転記録証明書申請企業の業種別発生率比較です。
参考 機関・団体等Webサイト資料(①~⑤リンク設定しております。)
① 事業所の交通安全対策に対する 支援の在り方に関する調査研究
(アンケート 1万人当たりの事故件数・違反件数) 平成 20 年3月 自動車安全運転センター
② 27年度「大阪府無事故・無違反コンテスト」 コンテスト結果から見たコンテスト効果と対策
(コンテスト期間中と1年間の事故発生率と違反発生率)大阪府無事故・無違反チャレンジコンテスト実行会
■ 同業種比較資料
内容からみて、自社の交通事故・違反発生率を比較したいのであれば、自動車安全運転センター発行の「運転記録証明書の分析結果」が現状では比較資料として活用できると思います。
ただし、企業が運転記録証明書をまとめて一括申請しないと同資料は発行されません。
▼ 自動車安全運転センター 大阪府事務所 が提供する業種別比較資料
下記資料は、同事務所が運転記録申請企業及び説明資料に提供しています業種別、事故・違反発生率比較資料です。
同事務所では50件以上で申請があった場合、下記資料データを使った大阪府事務所版「運転記録証明書の分析結果Ⅱ」が提供されています。
同データの基礎となる内容は、下記掲載の「◆「運転記録証明書の分析結果 Ⅱ」に使用している比較基礎データ」で、平成24年から平成26年の3年間に、50件以上で大阪府事務所に申請のあった事業所の過去1年間データを集計・分析したものです。
大阪府事務所以外で申請されて「運転記録証明書の分析結果」の提供を受けておられれば、下記の資料内の業種別発生率データと比較をしてみてください。
◆「運転記録証明書の分析結果 Ⅱ」に使用している比較基礎データ 自動車安全運転センター大阪府事務所
▽ 画像クリックで拡大します。
同資料から見えてくること
▼全体641,268人で見ると、1年間に
●人身事故は、121人に1件発生 ●交通違反は、5人に1件発生
している。
▼ 業種別の人身事故・違反発生率では、
ほぼ違反発生率が高くなれば人身事故発生率も高くなっています。
▼事業所の違反発生率から見た事故発生率は、
業種別と同じく違反発生率が高くなると人身発生率も高くなっています。
≫注目すべき点
● Aランクの673事業所
人身事故➡ 237人に1件 (違反➡ 14人に1件)
● Eランクの254事業所
人身事故➡ 46人に1件 (違反➡ 1.8人に1件)
と、Eランクの事業所は、Aランクの事業所よりも
・人身事故で約5倍 ・交通違反で約8倍
高い発生人員となっています。
このことは、“交通事故は結果、原因は違反行為”だということを裏付けていることになり、企業・事業所も社員の違反発生率や違反形態に目を向けての指導が必要です。
上画像資料内の4の基礎数値を抽出
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また、このA~Eランクを自社の目標設定値にして抑止目標を設定するのもいいでしょう。